千葉の五常が新製品発売、熱中症対策に
店舗什器の設計・製造や物流機器のレンタル・販売などを手掛ける五常(千葉市)は6月15日、「濡れないミスト」を活用しフォークリフトオペレーターの熱中症を防いで働きやすい環境を整える新製品「背後冷」を同日発売したと発表した。
体や空間を冷やすためにミストを使うと服に水分が付いてしまうことが課題だった。背後冷はミストをオペレーターの首元目掛けて近距離から噴射するため、体に届く直前で気化して服や運転席の周りを濡らさず、気化熱現象による冷却効果で周辺の温度を下げて快適性をアップさせ、熱中症対策になるのが最大の特徴という。
背後冷の名付け親 Mikiさん
ミストの量は好みによって設定が可能で、体をあえて濡らすよう微調整することも可能。
ミスト・調整
「背後冷の基本セット」は本体、水タンク、スイッチボックスだけの簡素な設計。通常、ミスト発生装置は大型のコンプレッサーが必要だったが、背後冷は本体に小型コンプレッサーを内蔵し、コンパクトサイズに収めている。フォークリフトドライバーの運転を妨げない安全性と、取り付けが5分前後で誰でも簡単に済ませられる簡便性がメリットになっている。
背後冷基本セット
エンジン式フォークリフトの12ボルトバッテリーから電源を確保、18ワットの電力でフォークリフト本体にも全く影響なく利用できるようにしている。オプションの外付けバッテリーも準備しており、マキタや日立製作所といった大手メーカーの電動工具用バッテリーを流用可能。
外付けバッテリー例
販売元の五常は全国の販売代理店と連携して、実際に冷却体験を味わえるデモを実施しており、近くに販売代理店がない場合は背後冷基本セットのレンタルによる体感にも対応している。
背後冷キャラクター
(画像はプレスリリースより引用)
(ロジビズ・オンライン編集部)