「価値共創ネットワーク」にも参画、技術・サービス開発を加速
Rapyuta Robotics(ラピュタロボティクス)は6月24日、ローランド・ベルガーのパートナー、小野塚征志氏がロジスティクス戦略アドバイザーに同日就任したと発表した。併せて、ローランド・ベルガーが構築している「価値共創ネットワーク」に参画した。
ラピュタロボティクスは自社の資源や技術のみで製品の開発・サービス提供を進める「自前主義」の姿勢を採らず、同社の提供するクラウドロボティクス・プラットフォーム「rapyuta.io」を通じて、パートナー企業と連携し開発・サービス提供を行う方針。各社の技術の強みを持ち寄ることでより優良なサービスを実現するのが狙い。同社は特定ベンダーの独自技術に大きく依存することなく、選択肢を広げることが可能になるとみている。
先進的なロボットなど物流に関して幅広い経験と知見を備えている小野塚氏をロジスティクス戦略アドバイザーに招くとともに、価値共創ネットワークに加わることで、より多くのパートナー企業と共創・協働を果たし、ロボティクスを活用した現場のDX(デジタルトランスフォーメーション)を後押ししていきたい考えだ。
小野塚氏は「物流の世界では『ロジスティクス4・0』と称される次世代のイノベーションが現実化しつつある。その進化を見据えた戦略とビジネスモデルの検討を通じ、ラピュタロボティクスの成長・飛躍を実現すること、ロジスティクスの革新をリードすること、ひいてはわが国の国際競争力を高めることに貢献したい」とコメントした。
小野塚氏は慶応義塾大大学院政策・メディア研究科修了後、富士総合研究所、みずほ情報総研を経て現職。ロジスティクス/サプライチェーン分野を中心に、長期ビジョン、経営計画、成長戦略、新規事業開発、M&A戦略、事業再構築、構造改革、リスクマネジメントをはじめとする多様なコンサルティングサービスを展開している。
内閣府「SIP スマート物流サービス 評価委員会」委員長、国土交通省「2020年代の総合物流施策大綱に関する検討会」構成員、経済産業省「Logitech分科会」常任委員、経済同友会「先進技術による経営革新委員会 物流・生産分科会」WG委員など多数の要職を歴任している。
ラピュタのモーハナラージャ・ガジャンCEO(最高経営責任者)と小野塚氏(ラピュタロボティクス提供)
(藤原秀行)