3温度帯センター保有、卸売・物流事業拡大図る
国分グループ本社は7月9日、中国・上海の物流企業「上海恒孚物流有限公司」を、持ち分法適用会社から出資比率を引き上げ、同8日付で完全子会社化したと発表した。出資額は開示していない。
恒孚物流は上海と北京に大型3温度帯物流センターを保有し、主要都市を結ぶ幹線物流機能を備えている。配車車両にはGPSを搭載して運行管理や温度管理などを行い、日本と同レベルの高水準な物流サービスを提供している。
同社との結び付きを強化し、中国で卸売・物流事業を拡大させたい考え。国分グループの潍坊三慧物流有限公司と連携し、広州・深圳を中心とした「華南エリア」や成都を中心とした「華西エリア」へ物流事業の拡大を図る。
併せて、国分グループの卸売事業会社各社と協力し、日系・中系小売業、外食チェーンへの物流提案の強化、日系メーカーとの協業を進める構え。
上海恒孚物流は2008年設立。20年の売上高は5600万元(約9億5000万円)だった。
(藤原秀行)