政府が千葉・八街の事故受け緊急対策、全国の通学路を9月末までに総点検
政府は8月4日、千葉県八街市で6月に飲酒運転のトラックが下校途中の小学生の列に突っ込み児童5人が死傷した事故を受け、関係閣僚会議を開き、通学路の交通安全確保と飲酒運転根絶のための緊急対策を決定した。
全国の公立小学校約1万9000校の通学路を対象に、9月末までをめどに総点検した上で、危険な箇所については速度規制や登下校時間帯の車両通行止め、ガードレールの整備などの対策を10月末までに作成、速やかに実施する方針を確認した。総点検は幹線道路の抜け道など、通行する車のスピードが上がりやすい場所を追加する。
また、道路交通法で一定台数以上の自家用自動車を保有する事業者に選任を義務付けている安全運転管理者を、対象の全事業所に配置するようあらためて徹底することも打ち出した。事故を起こしたトラックが自家使用の「白ナンバー」で、ドライバーが所属していた運送会社では飲酒検査を行っていなかったことを重く見て、対応を強化する。
八街の事故現場周辺。見通しは良いが、ガードレールや歩道がない
(藤原秀行)