10月の鉄道輸送は依然マイナスも災害沈静化で持ち直しか
国土交通省が12月7日に発表した「国土交通月例経済(平成30年11月号)」によると、9月のトラック輸送量は特別積合せトラックが前年同月比5.6%減の515万226トン、宅配貨物取扱個数は4.1%減の3億1922万6000個となった。特積みは2カ月連続の減少、また増加を続けていた一般トラックも1.5%減と19カ月ぶりの前年割れを記録した。
鉄道の10月速報値はJR貨物合計で5.1%減の257万1564トンと引き続きマイナストレンドで推移したものの、夏場に多発した自然災害が沈静化したこともあり下げ幅は縮小しているもようだ。内訳は車扱が2.0%増の76万457トンで2カ月ぶりにプラス転換、コンテナは7.7%減の181万1107トンと5カ月連続の前年割れながら1桁台にとどまった。
内航海運の9月速報値は貨物船が0.4%増の1660万8000トン、油送船は6.7%減の950万5000トン。外航海運の9月速報値は輸出が3.0%減の73万1000TEUと3カ月連続で前年割れ、輸入は4.3%増の79万3000TEUで金額ベースでは2桁台の伸びが続いている。
航空貨物の10月速報値は国内線が9.3%減の6万8042トン、国際線は16.9%減の13万2761トンで前者は13カ月連続、後者は8カ月連続の前年割れ。9月の普通倉庫は月間入庫高が5.3%減の222万8000トン、月末保管残高は0.8%減の484万1000トン、回転率は1.8ポイント低下の46.4%だった。
(鳥羽俊一)
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