グローバル規模の高精度地図構築へ
トヨタ自動車は8月18日、子会社で自動運転などの先端技術開発を担うウーブン・プラネット・ホールディングスが、自動運転モビリティのための高精度地図を中心とした次世代道路情報解析を得意とする米CARMERA(カーメラ)の買収を完了したと発表した。買収額は開示していない。
買収の方針は7月に公表済み。手続きの完了に伴い、ウーブン・プラネットはニューヨークとシアトルにあるカーメラのオフィスと事業を直ちに継承。カーメラのエンジニアがウーブン・プラネットの自動地図生成プラットフォーム(Automated Mapping Platform、AMP)チームに参加し、道路や車線を含むグローバル規模の高精度地図プラットフォーム構築に取り組み、各地域に適した高精度な地図を用いた安全な自動運転を支援する。
ウーブンは今年4月にも世界有数の配車サービス会社、米リフトの自動運転部門を約590億円で買収する方針を公表しており、自動運転の事業拡大に向けた基盤整備を急いでいる。
(藤原秀行)