年内に3カ所で実証実験開始し早期実用化目指す
米フォード・モーターは9月15日、小売世界最大手の米ウォルマートと自動運転車を使った宅配サービスで提携すると発表した。
フォードとドイツのフォルクスワーゲン(VW)が共同で設立した自動運転技術開発を手掛ける米企業のアルゴAIも参加。米フロリダ州マイアミと首都ワシントン、テキサス州オースティンの計3カ所で今年中をめどにアルゴAIの技術を搭載したフォードの自動運転テスト車両を投入、ウォルマートがオンラインで注文を受けた食料品や日用品を購入者の自宅に配送する実証実験を行う予定。
フォードとウォルマートは2018年にもマイアミで自動運転を利用した宅配の実証実験を行っている。新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、インターネット通販の利用が伸びているため、自動運転による宅配を早期に実用化し、配送サービスの効率化を図りたい考え。コロナ禍で非接触の受け取りを希望する人が多いことにも対応する。
(藤原秀行)※イメージ写真はフォード提供