分割配送や時間指定、高速道利用にも対応、22年度の本格利用開始目指す
沖電気工業(OKI)は11月1日、関西を地盤とする運送事業者のロンコ・ジャパン(大阪市)と連携し、AI技術を活用してルート配送計画を最適化する「コスト最小型ルート配送最適化アルゴリズム」の試行運用を同日始めたと正式発表した。
複数車両で荷物を配送する分割配送に対応したOKI独自のアルゴリズムを駆使し、配送先と配送の順番、各車両に積載する荷物量を最適化するのに加え、配送時間の指定と全車両の稼働時間均等化も実現。さらに、従来の最適化サービスでは取り扱いが難しかった、経路ごとの有料道路利用判断を含めたコストの最小化にも対応する計画。距離を短縮することで温室効果ガスの排出抑制への貢献も目指す。
積載量、車両数、配送距離など、多くの要件を考慮して配送計画を迅速に作成できるようにし、業務効率化を図る。
両社は今年2月に実証実験を行い、アルゴリズムの有効性を確認していた。今回の試行運用の結果を踏まえ、2022年度にアルゴリズムを配送計画システム(TMS)に組み込み、本格運用を開始する予定。
ロンコ・ジャパンの配送トラック(OKIプレスリリースより引用)
(藤原秀行)