宅急便全体は21カ月連続プラス
ヤマト運輸が11月5日公表した10月の小口貨物取扱実績によると、宅急便全体で前年同月比3・9%増の1億7493万3507個となった。2020年2月以来、21カ月連続で前年同月実績を上回った。
このうち、住戸のポストに入る小型の「ネコポス」は17・8%増の3024万6206個。新型コロナウイルスの感染拡大に伴うEC利用の普及が追い風となり好調を維持しているが、伸び率自体は4カ月続けて50%台を超えた9月からやや減速した。前年同期の取り扱い個数が多かった反動が出たとみられる。
宅急便と宅急便コンパクト、非対面の受け取りが可能なEC向け新サービス「EAZY」の合計は1・4%増の1億4468万7301個で、全体の数量と同じく21カ月続けて前年水準を超えた。
一方、企業がメーンのクロネコDM便は4・3%減の7467万1639冊だった。
(藤原秀行)