9100億円、競争激化受け事業基盤強化図る
※本文中、「81億円」を「9100億円」に訂正いたします。関係各位に深くおわび申し上げます
米料理宅配大手DoorDash(ドアダッシュ)は11月9日、競合でフィンランドのWolt(ウォルト)を買収すると発表した。買収額は約70億ユーロ(約9100億円)で、全て株式交換で実施する。
買収手続きは規制当局の承認を経て2022年上半期(1~6月)に完了する見通し。
料理宅配サービスは新型コロナウイルスの感染拡大に伴う“巣ごもり需要”拡大の影響もあって利用が急速に伸びている一方、企業間の競争も激しいため、買収で事業基盤の強化を図る。
買収に伴い、ウォルトのミキ・クウシ共同創業者兼CEO(最高経営責任者)がドアダッシュの海外部門を統括する。
ドアダッシュは13年設立。米国のほかカナダ、オーストラリア、日本の7000以上の都市でサービスを展開している。ソフトバンクグループの投資ファンドが出資した。
ウォルトは14年にフィンランド・ヘルシンキで創業。現在、23カ国でデリバリーを提供しており、4000人の従業員を抱える。日本市場にも昨年参入している。
(藤原秀行)※写真はドアダッシュ提供