ACCESSとグルーヴノーツ、物流業界など支援強化
ACCESSとグルーヴノーツは11月16日、量子コンピュータやAIのインプットに位置情報データを用いるなど、データ活用による課題解決を推進するため、グルーヴノーツのクラウドプラットフォーム「MAGELLAN BLOCKS(マゼランブロックス)」に、ACCESSの屋内外にある物の位置情報・移動履歴を管理するクラウドサービス「Linkit GPS Tracking(リンキットジーピーエストラッキング)」を連携させたとを発表した。
ACCESSの「Linkit GPS Tracking」は、GPSとBLE(省電力の無線通信規格)搭載の小型受信機「Linkit Gear(リンキットギア)」と動態管理システムにより、屋内外で車両などの位置情報・移動履歴をシームレスに管理できるる法人向けクラウドサービス。
GPS/BLEを活用したロケーションサービスと、ビジネスチャットによるコミュニケーションサービスを1つのアプリで実現。仕事の現場を変革する「Linkit」シリーズの一環として提供している。「Linkit」シリーズは現在、電力・ガスなどのインフラ、運輸・物流、建設、製造といった様々な業界の5000社を超える企業が導入済み。
一方、グルーヴノーツの「MAGELLAN BLOCKS」は、量子コンピュータやAI、ビッグデータなどの先端技術を手軽に活用できる法人向けクラウドプラットフォーム。量子コンピュータによる最適化モデルやAIによる予測モデルなど、様々な分析に対応するモデルを標準装備している。
また、データの加工や予測といった一連の処理は、画面上の機能の「ブロック」をつなぎ合わせるシンプルな操作で実装できるようにしており、業務の自動化・省力化を実現する。
今回の連携で「Linkit GPS Tracking」を介して計測されたあらゆる現場の物の位置情報を「MAGELLAN BLOCKS」に蓄積できるようになることから、様々なデータと組み合わせた分析を可能にするデータ活用基盤を実現。
両社は、ユースケースの第1弾として、量子コンピュータのインプットに位置情報データを用いて「ルート最適化」のシミュレーションを行う予定。組み合わせ最適化問題に特化した量子アニーリング方式のコンピュータは、輸送・配送など物を最も効率よく運ぶルートの探索を得意とする。
「Linkit GPS Tracking」で計測した走行車両の位置情報を、「MAGELLAN BLOCKS」がリアルタイムに受信し、業務ルールや物流制約、道路交通情報などとともに量子コンピュータによる計算処理を行うことで、その時々の状況に応じて時間や距離が最小となるルートを確認することができるという。
(画像はプレスリリースより引用)
(ロジビズ・オンライン編集部)