全国の大規模な1000件をデータベース化、比較リポートも
物流業務のデジタル化などを手掛けるスタートアップ企業のイデアロジー(東京都新宿区西新宿)は12月22日、荷主企業や物流事業者が借りたい物流施設の検索から契約までをオンラインで一貫して済ませることが可能な検索契約システム「ア・ソコ(à sôko)」の運用を2022年1月26日に始めると発表した。
全国の大規模な賃貸物流施設約1000件以上を地図上でデータベース化し、AIを駆使した最適な物件の提案、複数の物件の比較分析リポートの提供、オンライン契約までを無料で提供する。
リポートは週単位の周辺時給相場、雇用のしやすさの指数、有効面積や荷物単位当たりの賃料、保管効率や搬送効率などを取り上げ、物流施設を借りる上で検討材料に活用してもらう。
今後はVR(仮想現実)を生かした内覧、オンラインでの見積もり依頼、賃借後の転貸や寄託物件の募集とマッチングも手掛けることを視野に入れている。
同社は今後、22年度上期に「ア・ソコ2」として、各物流施設内のオペレーションを最適化するシミュレーションシステム、23年度上期に「ア・ソコ3」として荷主と物流企業の物流トータルコストを最小化できる物件の提案などが可能なシステムをそれぞれリリースする予定。
ア・ソコの物件検索画面
メニュー画面(いずれもイデアロジー提供)
(藤原秀行)