ヤマトの「ネコポス」攻勢に苦戦
日本郵便が12月28日公表した11月の郵便物・荷物の引受物数によると、荷物のうち宅配の「ゆうパック」は前年同月比4.0%減の8426万個だった。前年の実績を8カ月連続で下回った。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い「巣ごもり需要」が盛り上がった影響で利用が急速に伸びた反動が続いている。
ゆうパックの中でも特に小型荷物に特化し、ECの商品発送に多く使われている「ゆうパケット」は3.5%減の3411万5000個と11カ月続いてマイナス。EC利用増加による取扱数の急拡大傾向から一転して不振が際立っている。
同じく住戸のポストに入る小型荷物向けの「ネコポス」が好調なヤマト運輸と対照的な動きを見せ続けている。ネコポスの料金値下げなどの攻勢に苦戦している格好だ。
郵便物はトータルで1・7%減の11億988万8000個だった。
(藤原秀行)