自宅などから就業可能に、23年度以降のサービス開始目指す
オカムラは1月24日、物流施設でAIを搭載したロボットと遠隔操作技術を組み合わせ、庫内作業の自動化を図る「PROGRESS ONE(プログレスワン)」の事業化に着手したと発表した。
22年度に物流現場で実証実験を始め、23年度以降のサービス提供開始を目指す。
同社は「物流現場の働き方を変える」ことをビジョンに掲げ、2016年に事業の構想検討を開始、ビジネスモデルの検討やAI搭載ロボット・遠隔操作技術の開発を進めている。
その一環で「PROGRESS ONE」はAIを搭載したロボットによる自律ピッキングと、ロボット単独では難しい作業を遠隔操作する技術の活用により、人が倉庫から離れた場所でロボットを操作、遠隔でピッキング作業を行うハイブリッド型の物流自動化ソリューションとすることを想定している。
ピッキング作業をAI搭載ロボットと人の遠隔操作の両方を取り入れることで、物流現場の自動化・省力化を実現。時間や場所、身体などの制約によって物流現場での就労が難しい働き手へ新しい雇用を創出するのが狙い。
将来はピッキング以外の物流作業についても遠隔操作を実現し、海外を含めた多数のワーキングセンターやオペレーターの自宅などから作業を行うことで、物流現場の24時間無人化稼働を実現したい考え。
3月9~12日に東京都江東区有明の東京ビックサイトで開催される世界最大規模のロボット専門展「2022国際ロボット展」で実機を展示、デモンストレーションする予定。
「PROGRESS ONE」のイメージ(オカムラ提供)
(藤原秀行)