ZMPとENEOSHD、エニキャリが東京の下町エリアで実施、22年度以降のサービス開始目指す
ZMPは1月26日、ENEOSホールディングス、エニキャリと共同で、東京都中央区佃・月島・勝どきエリアで2月1~28日の間、自動宅配ロボットを活用したデリバリー事業の実証実験を、国内初の試みとなる遠隔監視による複数事業者参加型で実施すると発表した。
実験は昨年2月に行った第1弾の技術実証に続くもので、事業採算性の検証が目的。3社は、デリバリー需要が拡大する中、配達員の人手不足解消や安全性の確保といった課題解決につながる、安心・安全なデリバリーサービスを、2022年度以降に開始することを目指す。
第1弾はZMPの自動宅配ロボット「デリロ(DeliRo)」を活用した課題抽出や技術的な検証が狙いで、デリロのシステムと連携する注文・配送プラットフォームの有効性などを確認した。
第2弾は、2台に増やしたデリロを2カ所の設置拠点に配備し、拡大した配送可能エリア内で多くのパートナー事業者・配送先が参加。遠隔監視で公道上を走行、デリバリーする。
ZMPなどは特定の事業者に絞らず、様々な事業者が利用できるデリバリーサービスの確立を目指しており、将来は人手確保が困難な深夜時間帯の営業も視野に入れている。2月18日にはトライアルとして深夜営業を予定している。
デリロの充電・待機場所となる2カ所の設置拠点は、第1弾に引き続き東新エナジーが運営する「Dr.Drive月島SS」(東京都中央区佃)が参加するのに加え、乾汽船が運営するシェア型企業寮「月島荘」(東京都中央区月島)が新たに協力する。
※以下、プレスリリースより引用(一部、編集部で修正)
第1弾実証からの変更点
・実証目的を技術的な検証から事業性の検証へ
・「デリロ」の運用方法について、近接監視から遠隔監視での運用へ
・自動宅配ロボット「デリロ」設置場所を1カ所から2カ所へ(各1台)
・配送可能エリアの拡大
(佃・月島に勝どきエリアを追加し、約1000戸から約5000戸へ)
・パートナー事業者の拡大(11店舗から27店舗)
・深夜時間帯での営業を実施(2月18日24時~翌7時)
実証実験の詳細
実証期間:2022年2月1~28日(※) 営業時間帯:11~20時(予定) ※2月18日(金)に深夜営業(24時~翌7時)を予定。 ※荒天の場合は、ロボットによるデリバリーは行わない。 ※関係省庁との協議の上、運営方法などが変わる可能性あり。 |
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・Dr.Drive月島SS (東新エナジー株式会社運営、東京都中央区佃2-18-8) ・シェア型企業寮「月島荘」 (乾汽船株式会社運営、東京都中央区月島3-26-4) |
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注文可能な小売店 (27店舗) |
磯丸水産門前仲町店/一体感/緣臺彎タピオカ専門店/ ※注文可能な小売店は変更になる場合があり |
・ZMP:宅配ロボット「デリロ」システムの提供、その他ロボット運用の支援等 ・エニキャリ:注文・宅配プラットフォームの構築 ・ENEOS:宅配ロボット「デリロ」の保有・保管・運用および注文・宅配プラットフォームの運営 ・東新エナジー:ロボットの充電・デリバリー拠点の提供 ・乾汽船:ロボットの充電・デリバリー拠点の提供 ・飲食店・小売店舗:出店、商品の販売等 |
参加企業
(画像はZMPなど提供)
(ロジビズ・オンライン編集部)