東京理科大発ベンチャーのイノフィス、マッスルスーツの海外売上高比率2~3倍に拡大目指す

東京理科大発ベンチャーのイノフィス、マッスルスーツの海外売上高比率2~3倍に拡大目指す

販売店展開、10カ国・地域に到達

東京理科大学発ベンチャー企業イノフィスは2月1日、物流や介護などの業界向けマッスルスーツ「Every(エブリー)」の海外販売店を置いているエリアが1月末時点で10カ国・地域に達したと発表した。

Everyは中腰姿勢を保ったり、人を抱え上げたり、重い物を持ち上げたりといった作業時に腰の負担を低減するアシストスーツ。最大補助⼒25.5重量キログラム、重さは3.8キログラムと軽量。電⼒を使用せず、圧縮空気を使用した人工筋肉が補助⼒を発揮するため、介護・農業・製造・物流・建設などの多様な作業現場に利用可能。

2021年4月末現在、マッスルスーツはシリーズ累計出荷台数2万台を突破。同社は人工筋肉を使用した外骨格型アシストスーツでは世界一の出荷台数と説明している。

海外展開はまだ伸びしろがあると考えており、特にEU諸国や北米諸国は労働者保護意識の観点から、アシストスーツの潜在ニーズが相対的に高いと見込んでいる。今後はさらに拠点数や各国への出荷台数を増やし、22年度には海外売上高の割合を現状の2~3倍に伸ばすことを目指す。


(イノフィス提供)

海外は2020年7月の台湾を手始めに、同年末にEveryが欧州安全規格「CEマーク」を取得したのを契機に21年3月よりフランス・スペインでの販売を開始。海外での大型展示イベントへも積極参画し、順調にEU諸国の販売店を開拓してきた。

マッスルスーツの海外販売店(2022年1月末現在)

アジア諸国/地域
中国、韓国、台湾、香港・マカオ、マレーシア

EU諸国
フランス、スペイン、イタリア、スウェーデン

中南米地域
メキシコ

(ロジビズ・オンライン編集部)

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