トラックの走行距離やCO2排出量の1割強削減達成
敷島製パン(Pasco)は2月14日、工場で生産した商品の配送ルートを効率化するため、オプティマインドが展開しているラストワンマイル領域に特化したAIによる配送経路最適化サービス「Loogia(ルージア)」 を導入したと発表した。配送ルートを見直した結果、トラックの走行距離を約100キロメートル短縮できるなどの成果があったという。
Pascoは日々1万件以上の取引先に商品を配送している。旧来は人手で配送ルートを作成していたため、配送先の追加や削除があった際、その都度個別に配送先の変更をしていた。トラックごとに回る配送ルートの効率に差異が生じていたものの、改善が難しいという課題を抱えていた。
Pascoが中部圏内に構えている2つの配送拠点でLoogiaを使い、配送ルートを再編。人が作成することが特に難しい拠点間の狭間にある配送先に関し、いずれの拠点から配送するとより効率的かをLoogiaでシミュレーションし、配車計画を見直した。
その結果、走行距離は従来の724キロメートルが621.6キロメートルとなり102.4キロメートル削減。CO2排出量は年間換算で115.3トンから99.0トンへ16.3トン抑制できた。いずれも1割超減った計算となる。
両社は今後も温室効果ガス削減へ取り組みを進める方針。
検証結果(敷島製パン提供)
(藤原秀行)