最高16.5mまで持ち上げ可能で空間利用効率向上、騒音は10分の1に
自動倉庫システム「AutoStore(オートストア)」を展開しているノルウェーのAutoStore日本法人のAutoStore System(オートストアシステム)は3月22日、AutoStoreで用いている商品格納コンテナのBin(ビン)を垂直に上げ下げする専用リフト「Bin Lift 2.0」を発売したと発表した。
Bin Lift 2.0は従来の「Bin Lift 1.1」より機能を大幅に改良するとともに、作動時の騒音レベルを10分の1と大幅に低減。より快適な使用を可能にしている。
「Bin Lift 2.0」(オートストアシステム提供)
Autostoreはアルミ製の支柱とレールを組み合わせた「グリッド」の中にビンを格納し、ロボットがピッキング対象の商品が入ったビンを自動で作業エリアまで運んだり、ピッキングが終わったビンを自動で再びグリッド内に収めたりする仕組み。
新たに開発したBin Liftはモーターや電子機器などを改良し、最高で16.5メートルまでビンを上げ下げすることが可能。より大型の自動倉庫システムを導入できる。
オンラインで同日会見したAutoStoreのカルロス・フェルナンデスCPO(最高製品責任者)は「倉庫内のスペースを柔軟に活用し、ビンの到達範囲を広げることができるため、必要となる床面積とコストの削減が可能。異なるフロアに置かれているグリッドを接続することもできるようになる」とメリットを強調。スポーツウエアや半導体など多様な業界のニーズに対応できると自信を示した。
フェルナンデスCPO(オートストアシステム提供)
(藤原秀行)