30年までの「LNG/メタノール外航船90隻」を着実に推進
商船三井は3月13日、新来島どっくに発注していたLNG(液化天然ガス)を主燃料とする自動車船「CERULEAN ACE」(セルリアン エース)が同日、新来島どっく大西工場(愛媛県今治市)で竣工したと発表した。
今後、マツダ向けなどの完成車輸送に活用する。
商船三井は現時点で新造LNG燃料自動車船14隻の投入を決定済みで、本船はその中でも「BLUE」シリーズと銘打った国内建造船11隻の1隻目となった。
LNG燃料を使用することで、従来の燃料油よりCO2排出量を約25~30%、硫黄酸化物(SOx)を約98%、窒素酸化物(NOx)を約85%削減できると見込む。
同社グループは現行の環境ビジョンで2050年までのネットゼロ・エミッション達成を目標に定めており、具体策の1つとして30年までにLNG/メタノール燃料船を90隻投入する計画を打ち出している。現時点で本船を含め33隻のLNG燃料外航船の整備を決定している。
【本船スペック】
船型 | 7,050RT型LNGDF自動車運搬船(高圧式主機) |
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建造ヤード | 新来島どっく 本社大西工場 |
全長 | 199.95メートル |
型幅 | 38.00メートル |
最大積載自動車台数 | 7,050台 |
(藤原秀行)※いずれも商船三井提供