韓国トランシップの新ルート追加、脱炭素の潮流に対応
SHKライングループは3月31日、物流事業会社マリネックス(大阪市)が昨年10月に取り扱いを開始した中国向け小口混載サービス「3E-Express」を大幅に拡充すると発表した。
神奈川・横須賀~福岡・新門司を結ぶ東京九州フェリー(TQF)と山口・下関~中国・太倉を結ぶ蘇州下関フェリー(SSF)を組み合わせた従来の「太倉ルート」に加え、下関~韓国・釜山を運航する関釜フェリーを利用した韓国経由トランシップ(TS)の「青島ルート」を新たなサービスとして始める。
“3E”はEconomy(経済性)、Ecology(エコ)、Environment(環境)の頭文字から取っており、脱炭素の潮流が強まっているのに対応する狙いがある。
「太倉ルート」は横浜指定倉庫~横須賀港~TQF~新門司~下関港~SSF~中国・太倉港の輸送行程を5日間で実現する往復週2便を運航。折りからの物流逼迫の環境下、多くの引き合いを得ている。
今般、中国・華北地区に進出している企業数社からの要望を受け、新たに「青島ルート」の取り扱いを始めることにした。TQFルート(太倉ルートと同じ)~関釜フェリー~釜山~韓国経由TS~青島または石島の基本行程で、首都圏から青島向けが週3便、青島・石島から首都圏向けがそれぞれ週3便(計6便)。太倉ルートとほぼ同様のリードタイム(5日間)と料金(中国向け:1RT当たり3万円~、日本向け:同2500元~)で取り扱う。
(SHKライングループ提供)
(藤原秀行)