沿線地域の魅力向上目指す、事業スキームなど詳細検討
SkyDriveと南海電気鉄道は4月7日、大阪と和歌山の両エリアで、長い滑走路が不要で垂直離着陸が可能な「空飛ぶクルマ」の運航を目指し、連携協定を締結したと発表した。
SkyDriveは空飛ぶクルマの機体開発に取り組んでおり、大阪府が設立したラウンドテーブルに参加。2021年9月には大阪府・大阪市と空飛ぶクルマ実現に向けた連携協定を締結済み。政府も大阪・関西万博の場で空飛ぶクルマによる旅客輸送を実現しようと取り組んでいる。
南海電鉄は中長期的なまちづくりや沿線観光地への誘客の視点から、新たな技術を活用したモビリティを導入し、先進的で魅力の高いエリアを構築できると見込んでいる。両社がタッグを組み、空飛ぶクルマを南海電鉄の沿線で早期に活用、地域の魅力を高めていきたい考え。
両社は事業スキームや導入エリアなどについて具体的かつ詳細な事業可能性の検討を行い、大阪と和歌山の両エリアにおける南海電鉄の鉄道沿線地域や商業施設などを中心に、空飛ぶクルマの運航ルート開設を目指す。
SkyDriveは同じ関西を地盤とする私鉄の近鉄グループホールディングスからも出資を受け入れるなど空飛ぶクルマの実現へ連携する方針を打ち出している。
SkyDriveが開発した空飛ぶクルマ(2020年公開、同社提供)
(藤原秀行)