庫内搬送ロボットのデモも披露
ロジランドは4月27日、埼玉県羽生市で2月末に竣工した物流施設「LOGILAND羽生Ⅱ」で4月21~22日に開いたお披露目会の様子を公表した。
同社は羽生市内で3棟を開発する計画を発表しており、竣工したのは「LOGILAND羽生Ⅱ」で2棟目。お披露目会には荷主企業や物流事業者計64社・125人が参加した。
同施設は地上3階建て、延べ床面積は2万4997平方メートル。既に大手EC事業者が1棟借りを決めている。東北自動車道の羽生I.Cから約6.2キロメートルに位置しており、同社は東日本の広域をカバーできる拠点になるとみている。
「LOGILAND羽生Ⅱ」(以下、いずれもロジランド提供)
初の試みとして、ロジランドの物流施設開発戦略を発信するセミナーを開催。同社の小山幸男代表取締役らが割安な賃料と最適なスペックを備えた物流施設を着実に首都圏などで開発していくことを来場者にアピールした。
小山氏はセミナーで「これまで完成した案件は全て竣工前にお客様が決まっており、なかなか物流施設をお披露目する機会がなかった。われわれは若い会社なのでどんなコンセプトでどんな案件を手掛けているのか、発表したいと思い、この会を開催させていただいた。テナント企業に寄り添った適正価格の賃料で機能を絞った倉庫を提供したいと思い、創業した」と狙いを語った。
セミナーの様子
また、施設内でジャロックと慶応義塾大学発でロボット開発を手掛けるスタートアップのagbee(アグビー)による自動化・省人化や庫内環境改善のための実機デモを開催。agbeeは開発を進めている工場や物流施設向けの庫内搬送ロボットを公開した。
ロジランドのグループ会社ブロードエッジ・アドバイザーズと協力し、ハンバーガーの試食やワインの試飲ができるブースを設営するユニークな取り組みも実施した。
ジャロックによる実機デモ
agbeeの庫内搬送ロボット
(藤原秀行)