複合型電力供給システム導入
KICホールディングスは4月28日、特定目的会社(SPC)を通じて埼玉県日高市で開発してきた物流施設「KIC狭山日高ディストリビューションセンター」が同日竣工したと発表した。
首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の狭山日高ICから直線距離で約400メートルと至近。埼玉や西東京、神奈川西部と幅広いエリアを網羅できる立地。
施設内の太陽光発電設備で生み出した再生可能エネルギーを供給するHES(Hybrid Electric Supply、複合型電力供給システム)を導入する予定。発電した電力を入居テナントが直接消費できる地産地消・蓄電型のシステムで、環境負荷を低減し電気料金も割安に抑え、蓄電池の利用で停電時にも一定の電力を確保できるのが特徴。同社はBCP対策上も有効とみている。
施設の外観
周辺地図(いずれもプレスリリースより引用)
同社は神奈川県厚木市や東京都あきる野市でも物流施設の開発を同時に進行中。グループの資産運用会社KIC アセット・マネジメントを通じて3月から物流施設を投資対象とするコアファンド「KICコアファンド」の運用を開始した。
KIC狭山日高ディストリビューションセンターの概要
所在地 | 埼玉県日高市大字田木字新上原482番 |
敷地面積 | 8,052,12㎡(2,435.77坪) |
用途地域 | 市街化調整区域 |
着工 | 2021年4月 |
竣工 | 2022年4月 |
建物構造 | 鉄骨造 |
階数 | 地上4階 |
延べ床面積 | 15,123.07㎡(4,564.73坪) |
(藤原秀行)