デカルト・データマイン調査、塩田と上海の落ち込み目立つ
米調査機関デカルト・データマインが5月12日公表した海上コンテナ輸送量実績調査結果によると、中国発米国向け(往航)の輸送量は4月が前年同月比3.7%増の102万2669TEU(20フィート標準コンテナ換算)となり、22カ月ぶりに前年水準を割り込んだ3月から再び増加に転じた。
ただ、上海など主要5港の取扱量を見ると0.4%減の95万3058TEUにとどまった。新型コロナウイルスの感染拡大で中国政府が上海のロックダウン(都市閉鎖)を続けるなど、強力な「ゼロコロナ」政策を講じていることが物流に影響していることがあらためて浮き彫りとなった。
主要5港別の実績を見ると、取扱量首位の深圳・塩田港は12.8%減の25万41494TEU、2位の上海港は8.0%減の24万5534TEUと落ち込みが目立っている。
3位の寧波港は27.3%増の22万5092TEU、4位の青島港は27.6%増の8万4324TEUで、上位2港の落ち込みを補った格好。5位の厦門港は25.9%減の7万3394TEUと大きく減速した。
(藤原秀行)