必要な事象だけ運行管理者に通知
日立物流は5月16日、ドライブレコーダーなどを活用してトラックドライバーの事故回避をサポートするソリューション「SSCV-Safety」に関する特許を取得したと発表した。
同社は2016年、ドライバーの事故リスク低減を目指す安全運行支援技術の検討を開始。「SSCV(Smart & Safety Connected Vehicle)」として事業化を推進している。
今回で「SSCV-Safety」に関する3件目の特許取得。管理者への事故リスク通知機能において核となる、取得したデータに基づいて必要な事象だけを通知するためのロジックに関するもので、事故のリスクが高い時のみ通知できるようになる。
特許の概要
発明名称 | 管理支援システム |
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特許番号 | 特許第7025457号 |
登録日 | 令和4年(2022年)2月15日 |
特許権者 | 株式会社日立物流 |
内容 | 車両走行情報およびドライバーの体調情報をそれぞれ専用装置で取得し、装置ごとに設定されたアラームレベルに基づき、ドライバーに対して安全運転のための発報を行うと同時に、クラウドサーバで解析して危険状態を判断し、真に事故リスクが高く、危険であると判断されたときに、管理者に対して通知する。 軽度の注意喚起レベルでは管理者へは通知されず、事故リスクが高い時にのみ管理者へ通知するという、レベルに応じた管理者通知が可能になる。 |
SSCVに関するその他の特許(計2件)との関係 (2020年10月1日リリース済み) |
(1)特許第6684295号の発明は、本発明における車両走行情報・ドライバーの体調情報をクラウドサーバで解析する際、車両の走行場所が高速道であるか一般道であるかも加味してデータを解析する点に特徴を有する。 |
(2)特許第6714036号の発明は、本発明における管理者への通知のタイミングにおいて、ドライブレコーダーの動画を切出し、そのショート動画とともに管理者に通知する点に特徴を有する。 |
(藤原秀行)