24年5月末竣工予定、医薬品の保管も想定
大和ハウス工業は6月1日、大阪市此花区で冷凍・冷蔵設備を導入したマルチテナント型物流施設「DPL大阪舞洲」の工事を始めたと発表した。
地上8階建て、延床面積は11万5989平方メートルを計画しており、2024年5月末の竣工を見込む。最大27社のテナント企業が使える設計とする。
「DPL大阪舞洲」の完成イメージ(以下、いずれも大和ハウス工業提供)
近畿圏の食料品(冷蔵関連)貿易量が増加、冷蔵倉庫の需要が高まっているのを踏まえ、1~4階に冷凍冷蔵設備を設置し、最大15社のテナント入居を可能にする予定。冷凍食品から乳製品、野菜までを保管できるよう-25度から5度までの温度設定に対応する。
一方、5~7階は常温保管する区画を設置し、医薬品など冷凍冷蔵から常温までの温度管理が必要なテナントのニーズにも応えられるようにする。
阪神高速湾岸線の湾岸舞洲ICから約1.5キロメートル。近畿エリアをカバーするのに加え、名古屋市まで約2時間30分(約180キロメートル)でアクセスできるなど、広域輸送拠点としても機能できるとみている。
国際物流ターミナルが整備されている大阪湾に位置し、関西国際空港や神戸空港まで自動車で約40分圏内に位置。陸路輸送だけでなく海路・空路輸送にも対応することが可能とアピールしている。
北側には舞洲東バス停があり、JR大阪環状線の西九条駅から大阪シティバスが運行しているため、施設内の従業員による通勤など就労環境も優位性があると説明している。
■建物概要
名称:「DPL大阪舞洲」
所在地:大阪府大阪市此花区北港緑地1丁目1-18
敷地面積:24,731.17㎡
延床面積:115,989.48㎡
賃貸面積:81,712.84㎡
構造・規模:鉄筋コンクリート造および鉄骨造 8階建て
建築主:大和ハウス工業株式会社
設計:戸田建設株式会社
施工:戸田建設株式会社
着工日:2022年6月1日
竣工予定日:2024年5月31日
稼働開始日:2024年6月1日(予定)
総事業費:約350億円
(藤原秀行)