KDDIグループとエアロネクスト、地域配送を効率化・省人化するドローン物流をパッケージで提供へ

KDDIグループとエアロネクスト、地域配送を効率化・省人化するドローン物流をパッケージで提供へ

専用機体と遠隔制御用通信システムなど活用、安定した飛行実現

KDDIグループのKDDIスマートドローンとエアロネクストは6月20日、ドローンなどを使い、自治体の地域配送を効率化・省人化するサービス「AirTruck Starter Pack(エアトラック・スターター・パック」の提供を8月に始めると発表した。

エアロネクストが開発に携わった物流専用ドローン「AirTruck」と、KDDIスマートドローンが開発したドローンの遠隔制御・長距離飛行を可能にするモバイル通信・運航管理システムを備えた「スマートドローンツールズ」を活用。ドローン配送を行うに当たり、高い経済性と安全性を確保できるよう配慮している。

AirTruckは高い飛行性能を持ち、荷物の着脱を容易に行えるようにするなど、物流に特化しているため、スムーズな運用が可能。スマートドローンツールズのモバイル通信・運航管理システムも組み合わせることで運航体制の省人化につながる。

AirTruckは重心制御技術「4D GRAVITY」を採用。荷物の揺れを抑え、配送物の損傷リスクを低減させるほか、安定した飛行を実現できる。

併せて、モバイル通信により常時飛行中の機体の情報を取得、緊急時には遠隔からマニュアル飛行に変更することも可能。

エアロネクストとセイノーホールディングスが既に展開している、ドローン配送と陸路の配送を組み合わせた新スマート物流「SkyHub(スカイハブ)」と連携させることもできる。今年3月にエアロネクストなどが新潟県阿賀町で実施したSkyHubの構築に向けた実証実験では、今回のパッケージを試験的に使用したという。

(藤原秀行)

テクノロジー/製品カテゴリの最新記事