全国一律で198円→185円に、EC関連の需要引き付け図る
日本郵便は6月24日、小形の荷物を対象に料金の支払いと宛名ラベルの作成が自宅で容易にできる発送サービス「クリックポスト」を値下げすると発表した。
現在は全国一律198円と設定しているが、7月20日から13円引き下げ、185円に変更する。
クリックポストは2014年に開始。フリーマーケットやインターネットオークションに出品する商品の発送需要を取り込むのが狙いで、A4サイズの重量1キログラム以内、厚さ3センチメートル以内の条件を満たせば、割安で発送できる。
ポストに投函すれば相手先の郵便受けに荷物が届くため、新型コロナウイルス感染下でニーズが拡大している非対面の受け取りが可能。専用のウェブサイトを通じて宛名ラベルを印刷する。
日本郵便は同様に小型の荷物を割安で送ることが可能な「ゆうパケット」も展開しているが、ヤマト運輸の「ネコポス」に押され、取扱量は減少している。クリックポストを値下げすることで、EC関連の荷物需要を再び引き付けたい狙いがあるとみられる。
(藤原秀行)