AI活用した商品情報データベース作成のLazuli、ベイシアがネットスーパーにサービス採用

AI活用した商品情報データベース作成のLazuli、ベイシアがネットスーパーにサービス採用

取得作業の負荷軽減、使いやすさ向上図る

AIを活用した商品の基本情報(マスター)データベース開発・提供を手掛けるスタートアップのLazuli(ラズリ)は7月5日、SaaSの商品データベース構築支援サービス「Lazuli PDP」を、群馬を中心に1都14県で食品スーパー136店舗を展開しているベイシアがインターネットスーパーの商品情報整理・充実のために採用したと発表した。7月に本格運用を始める。

ベイシアは今年1月、楽天グループが手掛けている、ネットスーパーの運営を包括的に支援するサービス「Rakuten 全国スーパー」を活用し、「Beisia ネットスーパー」をオープン。オンライン経由で注文を受けた商品をベイシアの店舗でピックアップ、配送している。

「Beisia ネットスーパー」は生鮮食品から冷凍食品、日用品まで最大3万点の商品を取り扱っている。リアル店舗と異なり、利用者が実際に手に取って商品を確認したり、類似品と比較したりすることができないネットスーパーは商品の詳細な情報を充分に揃え、分かりやすく表示することが体験価値向上には不可欠。

しかし、従来の商品情報登録業務は大きな負荷と時間が掛かり、利用者が商品を選びやすく、使いやすいサービスにする上で大きな課題となっている。こうした状況を改善するため、ベイシアは「Lazuli PDP」の導入を決めた。

「Lazuli PDP」はAIによる自然言語処理で商品情報の名寄せを行い、商品の特徴からメタタグの付与や関連付けを実施する。ベイシアは商品情報の入力に要する負荷と時間を大幅に削減し、高精度かつ充実した商品情報を提供することで、商品をより発見、比較、購入しやすいネットスーパーに育てていくことを目指す。

(藤原秀行)

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