九州~関東間の1100kmで将来の定期運行視野に連携
アイリスオーヤマとT2の両社は7月17日、NLP協同組合(滋賀県野洲市)と組み、7月に自動運転トラックと貨物鉄道を組み合わせて運ぶ「モーダルコンビネーション」の一環として、アイリスオーヤマの製品を輸送する実証を九州~関東間で行ったと発表した。
今後は定期的な運行を視野に入れ、連携していく考え。

アイリスオーヤマ鳥栖工場(佐賀県鳥栖市)を出発するモーダルコンビネーション用の共用コンテナ
モーダルコンビネーションは、トラックドライバー不足が深刻化する中、持続可能な物流の実現を目指し、2027年度以降の「レベル4」(特定条件下での無人運転)自動運転トラックによる幹線輸送の開始に向け、T2が開発した「レベル2」(ドライバーが同乗し、有事の際はすぐに運転を代わる)自動運転トラックと、JR貨物の貨物鉄道の全国ネットワークを融合した取り組みとして、2025年に開始した。
アイリスオーヤマと、アイリスオーヤマが荷主として輸送を委託しているNLP協同組合が取り組みに新たに参画し、7月9日から2日間、アイリスオーヤマ鳥栖工場(佐賀県鳥栖市)からNLP川崎DC(川崎市)までの約1100kmの区間でモーダルコンビネーションの実証を行った。
T2がJR貨物と共同開発した31ft共用コンテナでアイリスオーヤマの炭酸水「CRYSTAL SPARK」(クリスタルスパーク)などを輸送。輸送品質やオペレーション、環境負荷を検証した。

実証における役割
アイリスオーヤマ鳥栖工場から福岡貨物ターミナル駅(福岡県)までを全国通運、福岡貨物ターミナル駅から京都貨物駅(京都府)までをJR貨物の貨物列車、京都貨物駅からNLP川崎DCまでをT2のレベル2自動運転トラックがそれぞれ担当した。
レベル2自動運転区間は新名神高速道路・亀山西JCT(三重県)~東名高速道路・綾瀬スマートIC(神奈川県)の約360km。
貨物列車から自動運転トラックへの共用コンテナの積み替え作業が遅滞なく完了できたほか、荷崩れなど貨物への影響もなく、オペレーション・技術の両面で問題は発生せず、全体の運行日数は約2日と、計画通りの結果になったという。
今回の実証結果を基に3社は今後、レベル4を見据えて、定期的な運行を視野に入れ、連携の在り方を検討していくとともに、九州に所在するNLP協同組合の他の荷主の荷物も同様にモーダルコンビネーションで関東へ輸送できるかどうか協議を重ねる。
(藤原秀行)※いずれもアイリスオーヤマとT2提供







