寝具・寝装品大手の西川、埼玉の物流拠点にGreyOrangeの棚搬送ロボット22台導入

寝具・寝装品大手の西川、埼玉の物流拠点にGreyOrangeの棚搬送ロボット22台導入

本格稼働で1日の作業時間112時間削減など見込む

寝具・寝装品大手の西川は7月22日、埼玉県の物流拠点「新埼玉センター」に、インド発祥の物流ロボットシステム開発メーカーGreyOrange(グレイオレンジ)製の自動棚搬送ロボット「Ranger(レンジャー)GTP(旧Butler、バトラー)」を21台導入、7月に稼働を始めたと発表した。

2020年に建設した新埼玉センターは、これまでピッキング作業を人力で行っていた。従業員は広い倉庫内を歩いて移動し商品をピッキングしていたため、長距離歩行の負担が発生。寝具・寝装品は重い荷物も多くあり、重労働の改善が課題となっていた。

少子高齢化による人手不足に備えた対策も必要と判断、「Ranger GTP」の導入に踏み切った。


新埼玉センターの外観


荷物を運ぶ様子

「RangerGTP」は物流施設の床面を走行するロボットと可搬式の専用棚を組み合わせ、棚ごと持ち上げて商品を作業者のエリアまで搬送。商品のピッキングや棚入れに伴う作業者の歩行を大幅に削減する。

西川はカバーリングやタオルなどの小物商品のピッキングエリアに「RangerGTP」を採用した。従業員の歩行距離や重労働の負担を軽減し、労働環境の改善を図っており、本格稼働によって1日の作業効率112時間削減、容積効率を従来の150%向上、一部商品の出荷自動化など、生産性の向上を図る。

新埼玉センターは太陽光発電設備も導入し、FIT制度(再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度)の下で電力供給を開始。2280枚の太陽光パネルを設置し、初年度の年間発電量は92万4567キロワット時を見込む。

(藤原秀行)

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