物流領域の環境負荷低減目指す
ロート製薬は8月4日、物流領域の環境負荷低減に向け、素材の一部に海洋プラスチック(OBP=オーシャンバウンドプラスチック)を活用した岐阜プラスチック工業製のプラスチックパレットを、製品の保管・荷役時の物流資材として導入すると発表した。8月から順次、使用を開始する。
OBPは海岸線から50キロメートル以内の内陸部で正式な廃棄物処理を行っていないコミュニティから収集されたプラスチック素材を指す。一般用医薬品業界でOBPをアップサイクルしたパレットを導入するのは初めてという。
同社はこれまでにも、環境方針や全社エネルギー管理基本方針に則り、省エネ活動や省資源・省廃棄活動を推進。独自の環境マーク「R・ecoマーク」や小売業と協業した容器回収プログラム、環境に配慮した商品パッケージなど商品開発分野で環境負荷軽減に注力してきた。
物流センターでも輸送の合理化によるCO2排出量削減のためのモーダルシフトや共同配送などを展開している。
同社は2021年3月、海洋プラスチックごみ問題に業種を超えて幅広く関係者が連携、イノベーションを加速する組織「クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス」(CLOMA)に加盟。今回、海洋プラスチックごみ問題への取り組みの一環としてリサイクルパレットを導入し、海洋プラスチックの流出防止と削減に寄与することを目指す。
(藤原秀行)※いずれもロート製薬提供