HAI ROBOTICS JAPAN、自動ケースハンドリングロボのテクニカルセンターをリニューアルオープン

HAI ROBOTICS JAPAN、自動ケースハンドリングロボのテクニカルセンターをリニューアルオープン

床面積1.5倍に拡大、物流環境再現したシミュレーションで導入後のイメージ提供

物流向けロボット開発などを手掛ける中国の海柔創新(HAI ROBOTICS、ハイロボティクス)の日本支社HAI ROBOTICS JAPAN(HRJ)は2月17日、埼玉県三芳町の本社に併設したテクニカルセンターを3月1日にリニューアルオープンすると発表した。

2022年3月のオープン時より倉庫床面積を1.5倍に広げ、ACR(Autonomous Case-handling Robot、自動ケースハンドリングロボット)システムと多機能ワークステーション「HAIPORT(ハイポート)」を組み合わせたデモンストレーションを展開する。

最大地上高約6mまで伸縮可能で、対象物の横幅を自動認識しピッキングする「HAIPICK(ハイピック) A42L-NTFW」、タイヤなど形状が異なった物を直接ピッキングできるフォークリフト式ACR「HAIPICK(ハイピック)A3」を展示。ACRに組み合わせて展示される「HAIPORT(ハイポート)」はACRがピッキングした物を即座に積み込んだり積み下ろしたりして、ロード・アンロードし、ACRの効率を最大限に引き出すことが可能です。

HRJテクニカルセンターでは、物流企業向けに実稼働を想定し、入出庫作業におけるトートと段ボールの混合ピッキングのデモンストレーションを実施。顧客が実際に使っているトートや段ボールを持ち込み、物流環境を簡易に再現してシュミレーションすることも可能。導入後のイメージをよりつかみやすくしている。

これまでに物流企業を中心に約100件の見学予約が入ったという。

■「HRJテクニカルセンター」の概要
リニューアルオープン日:2023年3月1日(水)
名称: HRJテクニカルセンター(HRJ Technical Center)
住所: 埼玉県入間郡三芳町竹間沢東4-6 ※本社に併設
(案内は予約制)

展示・デモンストレーション機種:
1. ACR システム「HAIPICK」シリーズ
HAI ROBOTICS が独自に研究・開発したACR。
「HAIPICK A42L-NTFW(カスタムオーダー製品)」

トートのピッキングや搬送などに利用を想定。高さを有効に活用したストレージを実現。レールなどの補助なく前進、後退、ターンすることができるのと同時に、自律的なナビゲーションで障害物回避や自動充電も可能。

「HAIPICK A3」

新世代のフォークリフト型ACR。タイヤ、トレイ、リール品など材質や高さの異なる物に合わせて調整可能。ケースの最大可運搬重量は50kg、ピッキングの高さ360〜4160mmに対応。テクニカルセンターで展示しているHAIPICK A3はクリーンルームクラス10,000に対応。

2. 多機能ワークステーション「HAIPORT」

オートローダー、コンベア、可視化ボード、デジタルアソートシステムで構成。「HAIPICK」シリーズのロボットと連携することにより、対象物のロード・アンロードを自動的に実行し、入出庫機能の向上を実現。

3. HAIQ(ハイキュー) ソフトウェア「HAI-WMS スマート倉庫管理システム」

顧客側の上流システムとドッキングし、可視化されたインターフェースを通じて、アウトバウンド、インバウンド、棚卸し、倉庫整理など様々なビジネスシナリオに対応。

(藤原秀行)※いずれもHAI ROBOTICS JAPAN提供

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