商船三井、風を推進力に使う「ウインドチャレンジャー」搭載船2隻目の建造契約締結

商船三井、風を推進力に使う「ウインドチャレンジャー」搭載船2隻目の建造契約締結

温室効果ガス排出削減を期待

商船三井は8月10日、グループの商船三井ドライバルクが運航し、米Enviva(エンビバ)向け木質ペレットを輸送するばら積み船に、風力を船の推進力として活用する硬翼帆(こうよくほ)式風力推進装置(ウインドチャレンジャー)を搭載することを決めたと発表した。

大島造船所と当該船の建造契約を締結した。2024年の竣工を計画しており、ウインドチャレンジャーの搭載は10月に竣工予定のばら積み船に続いて2隻目となる。

エンビバ社は、天然資源の木質繊維を集荷し、運搬可能な木質ペレットに加工している。木質ペレットの大部分を、英国、EU(欧州連合)、日本の信用力のある顧客との長期契約を通じて販売しており、電力、鉄鋼、航空、セメントなど様々な業界の脱炭素化推進を支援している。

当該船はウインドチャレンジャーに加え、英国のAnemoi Marine Technologies(アネモイ・マリン・テクノロジーズ)が開発する、風力を活用した推進補助装置「ローターセイル」を搭載する実現可能性も検討しており、併用した場合には平均約20%の温室効果ガス排出削減効果が見込めるという。


ウインドチャレンジャーとローターセイルを搭載したばら積み船のイメージ図(プレスリリースより引用)

(藤原秀行)

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