22年秋めどにサービス開始予定、オンライン服薬指導対象
サイバーエージェント子会社で薬局・医薬品販売業の業務デジタル化支援を手掛けるMG-DX（エムジー・ディーエックス）は8月30日、デリバリーサービス「Wolt（ウォルト）」を展開するWolt Japanと、同社の法人向け即時配送サービス「Wolt Drive」を活用した処方薬の即時配送強化に向け、連携を開始したと発表した。
今秋をめどに即時配送サービスを開始する予定。対象は薬局から4キロメートル内のエリアとなる見込み。
2022年4月の制度改定を契機に、オンラインによる診療や服薬指導のニーズが高まっているほか、新型コロナウイルスの自宅療養者の増加に伴い、薬をできるだけ早く受け取りたいという患者の要望も増えている。
MG-DXはオンライン服薬指導サービス「薬急便」の提供を通して、患者が薬局に行かなくても診察の当日中に薬を受け取ることができるようにし、診察から薬の受け取りまでをより自由に、便利に行えるようになる体制の強化を図ってきた。「Wolt Drive」と連携することで、「外出せずに少しでも早く処方薬を受け取りたい」という患者の希望に、より迅速に対応できるシステムを構築できると見込む。
薬局が「薬急便」でオンライン服薬指導をした後、同ツールを介してWolt Driveに配送サービスを依頼。Wolt Driveで受注した配送依頼は、Woltの既存の配達ネットワークに登録している配達パートナーにより、約30分で患者に届ける。
「薬急便」におけるWolt Drive即時配送サービス概要
●開始時期：2022年秋開始予定（開始日は現在調整中）
●対象店舗：「薬急便」に加盟の薬局100店舗から開始予定
●配送方法：「薬急便」を通じて処方された薬を、薬局から4キロメートル以内の届け先に、Woltの配達パートナーが約30分で届ける
●取り扱いアイテム：「薬急便」で処方された処方薬
（藤原秀行）※いずれもMG-DX提供
