リコーエレメックス、狭い空間でも多様な搬送物に対応できるAGV発売へ

リコーエレメックス、狭い空間でも多様な搬送物に対応できるAGV発売へ

最大積載200kg、黒色ビニールテープで走行ルートを安価に設定

リコーグループで精密機器の製造などを手掛けるリコーエレメックスは9月5日、生産・物流現場の狭小スペースや多様なレイアウト、荷物形状に対応して物品の搬送を行うAGV(無人搬送ロボット)の新製品「RICOH AGV 3000」2タイプを10月20日に発売すると発表した。

最大積載重量200キログラム、最高速度は分速60メートルで人の歩行と同じ速さで搬送できる。棚車やかご車を持ち上げて運ぶタイプで、受け渡しに人手が不要となり、省人化に貢献できると想定している。

搬送ルートの認識手法として光学式を採用。一般的な黒色ビニールテープで搬送ルートのコースを安価に作成できる。前モデルと比較して小型化を実現し、通路幅が限られるような場所でも既存設備を動かさず、小回りを利かせて走行が可能。

また、走行性能や搬送性能を強化し、既存設備に応じたカスタマイズをしやすくしており、大幅な設備の変更をせずオペレーションコストを抑えながら、現場のDXに貢献できると見込む。

9月13~16日まで東京ビッグサイトで開催予定の「国際物流総合展2022 Logis-Tech Tokyo 2022」に出展する。


RICOH AGV 3000L


RICOH AGV 3000T(いずれもリコーエレメックス提供)

製品名 RICOH AGV 3000L RICOH AGV 3000T
車体寸法(突起物除く) 400(W)×1017(D)×240(H)mm 400(W)×1017(D)×600(H)mm
誘導方式 画像認識誘導(黒色のビニールテープ)
走行方向 前進・後進(直進)・回転
最高走行速度 60m/分
最少旋回半径 R600mm
最大積載重量 200kg 30kg

(藤原秀行)

テクノロジー/製品カテゴリの最新記事