登録件数はコロナ前水準並みに、回復傾向が継続
全日本トラック協会(全ト協)と日本貨物運送協同組合連合会が9月1日発表した求荷求車情報ネットワーク「WebKIT」の稼働状況によると、8月末時点の荷物情報(求車登録)件数は前年同月比21.7%増の13万4080だった。
2019年5月以来、21年1月末まで前年水準を割り込んできた後は、同2月から19カ月続けてプラスを記録。新型コロナウイルスの感染拡大で大きく落ち込んでからの回復傾向が続いている。
情報件数自体もコロナ禍が本格化する前の19年8月(13万2754)並みの水準となっている。
19年は豪雨で鉄道貨物輸送がストップして件数が急増した18年からの反動が件数減少の主因。20年以降の件数激減はコロナ禍による国内外の経済情勢悪化が逆風となった。
一方、8月の求車成約件数は4.9%増の2万2293で、11カ月ぶりに前年実績を上回った。
8月の成約運賃指数(10年4月=100)は122で、前月比で3ポイント上昇、前年同月比では変わらなかった。前年同月比では21年7月から13カ月連続でプラスだったが、いったん横ばいとなった。
(藤原秀行)