プラスチックごみの海洋汚染問題受け環境負荷軽減強化
キリンホールディングスは2月7日、グループでペットボトルなどのリサイクル拡充を図る基本方針「プラスチックポリシー」を発表した。
国内で清涼飲料などのペットボトルに使う樹脂の5割を2027年までにリサイクル品とする目標を打ち出した。世界的にプラスチックごみの海洋汚染が問題視されているのを踏まえ、環境負荷軽減を強化する。飲料などの容器に関するサプライチェーンが大きく変革することが見込まれる。
併せて、使い捨てされる「ワンウェイプラスチック」の利用を削減するとともに、他の素材への代替を加速。ペットボトルの回収・再利用を拡大するほか、ペットボトル自体の軽量化によるプラスチック利用量抑制を継続する。
石油資源を使わない非可食性植物由来の樹脂導入を検討するほか、リサイクルの啓蒙活動や海岸の清掃活動も展開していく構えだ。
グループのキリンビバレッジは、業界団体の全国清涼飲料連合会が18年に発表した「清涼飲料業界のプラスチック資源循環宣言2018」に賛同。30年までにペットボトルを100%有効利用するとの目標達成へ協力していく姿勢を示している。
(藤原秀行)