日東工業など4社が新たにパートナー、顧客の脱炭素志向を後押し
三菱ふそうトラック・バスは9月28日、EV(電気自動車)トラック向け充電器の導入支援サービス「充電器・充電器設置サービス」を9月に開始したと発表した。
三菱ふそうの小型EVトラック「eCanter」現行モデルから利用が可能。新サービスは車両の準備とともに、顧客のEVトラック運用パターンに合わせた最適な充電器の選定から設置工事までをワンストップで対応し、EVトラックの導入・運用をサポートする。
新サービス提供に際し、三菱ふそうは充電器の提供パートナーとして日東工業、ニチコンの2社と、充電器の設置工事パートナーとしてJM、ミライト・ワンの2社とそれぞれ、新たに協業を開始。顧客の脱炭素志向を後押しする。
来春発売予定の「eCanter」次世代モデル
新サービスはまず三菱ふどうが顧客のEVトラックの用途や運用パターン、要望に合わせて最適な充電器を紹介。日東工業の普通充電器(AC充電器)とニチコンの急速充電器(DC充電器)をはじめとしたラインアップを用意した。多様な出力レンジを取りそろえ、いずれも堅牢性に優れたモデルとなっている。充電器設置後もアフターサービスを提供する。
AC充電器については、平河ヒューテックとボッシュの製品も選択が可能。その後の設置工事は三菱ふそうが豊富な経験を持つJMとミライト・ワンを顧客に紹介する。
サービスのイメージ(いずれも三菱ふそう提供)
三菱ふそうは国内初の量産型小型EVトラック「eCanter」を2017年に発売して以来、これまでに世界で約450台を納車してきた。「eCanter」の累計走行距離は600万キロメートルを超えた。2023年春には改良を加えた次世代モデルを発売する予定。
同時に、EVトラックを利用する上で必要不可欠な周辺要素を展開し、顧客のeモビリティへの変革を支援する包括的ソリューションプログラム「FUSO eモビリティソリューションズ」の展開を進めている。「充電器・充電器設置サービス」もこの一環。
(藤原秀行)