「契約継続の意向表明済み」
Jリートのラサールロジポート投資法人と、資産運用を担うラサールREITアドバイザーズは10月17日に開示した決算説明資料で、ポートフォリオに組み入れている物流施設に入居し、8月に民事再生法の適用を申請して経営破綻した日本ロジステックとの取引情報について言及した。
開示資料によると、日本ロジステックは千葉県流山市の「ロジポート流山B棟」の賃貸可能面積の43.7%(同投資法人の総賃貸可能面積の3.3%)を賃借。このうち、自社利用は17%で、残る大半の83%は第三者に転貸していることを明らかにした。
また、民事再生手続きの開始後は、賃借人の日本ロジステックが賃貸借契約の解除と継続のいずれを選ぶかを選ぶ権利を有していると指摘。日本ロジステックは契約を継続する意向を表明しており、10月分の賃料も約定通り入金しているという。具体的な賃料は開示していない。
資料は「現況を踏まえ、業績予想は現行契約の継続を前提としている」と強調。日本ロジステックが今後も同物流施設の利用を続けるとの見方を示した。
「ロジポート流山B棟」の外観(ラサールロジポート投資法人ウェブサイトより引用)
日本ロジステックに関しては、同じくポートフォリオの物流施設で賃貸借契約を結んでいるJリートのCREロジスティクスファンド投資法人でも、日本ロジステックが入居している「ロジスクエア草加」(埼玉県草加市)の9・10月分の賃料・管理費を支払ったと開示している。
(藤原秀行)