地元のメーカーと連携
ファブレス(外部への製造委託)でEV(電気自動車)開発を手掛けるスタートアップのフォロフライは11月2日、自社が開発・販売する「EV F1 VAN」を、沖縄初のモビリティメーカーのイメイド(沖縄県うるま市)と連携し、同県域で新たに小型貨物EVとして販売を開始したと発表した。
「EV F1 VAN」は9月に商用ナンバーを取得。北海道や東京、千葉、埼玉など関東圏で、宅配事業での運行を開始している。丸紅オートモーティブと協業し、導入時サポートやアフターサービスを充実させ、今後も全国での展開を予定している。沖縄でも普及に努める。
10月21~23日に沖縄で開かれた「沖縄産業祭り」で車両を展示、試乗も実施した。
イメイドは沖縄から世界に通じる「製品や技術」を県外・海外に発信していくというテーマを掲げ、新たな産業の柱として沖縄の気候と産業にマッチしたモビリティ開発を手掛けてきた。これまで電動カート事業や、EVモーター開発など電動モビリティ関連の技術開発で沖縄のモビリティ産業を牽引してきており、フォロフライとタッグを組んで商用EVの普及を促進。沖縄県域のCO2排出量抑制と脱炭素化を後押ししていきたい考え。
フォロフライは2021年10月、国内自動車メーカーとしては初めてのファブレス生産による1tクラスの宅配用EVとしてEV F1 VANのナンバーを取得済み。EV F1 VANは7月から日本自動車輸送技術協会(JATA)が展開している環境配慮型先進トラック・バス導入加速事業の補助金対象車両として認定を受け、導入に際し最大88万4000円の補助が受けられるようになった。
さらに9月には次世代自動車振興センター「クリーンエネルギー自動車導入事業費補助金」事業におけるCEV補助金対象車両に認定。今後は状況に応じて2種類の補助金を選べる。
沖縄産業祭りでの展示・試乗の様子(フォロフライ提供)
(藤原秀行)
http://www.cev-pc.or.jp/hojo/cev.html