SkyDriveが空飛ぶクルマ製造子会社設立、スズキ工場活用し年間最大100機製造可能に

SkyDriveが空飛ぶクルマ製造子会社設立、スズキ工場活用し年間最大100機製造可能に

24年春頃のスタート目指す、インド進出も検討

空飛ぶクルマと物流ドローンを開発するSkyDriveは10月10日、空飛ぶクルマ「SKYDRIVE(SD-05型)」を製造するため、9月1日付で子会社を設立したと発表した。

事業・技術面で連携しているスズキの協力を得て、スズキグループの工場を活用し、最大年間100機の空飛ぶクルマ製造が可能になるという。2024年春頃の製造開始を目指す。


スズキグループが静岡県磐田市に保有する工場でSkyDriveの「空飛ぶクルマ」を製造

SkyDriveは空飛ぶクルマの事業化を目指し、2022年3月にスズキと連携協定を締結して以降、機体開発や要素技術の研究開発、製造・量産体制の計画推進のほか、インドを中心とした海外市場開拓で協力してきた。

このうちインドの市場開拓に関しては、特に観光客が集まる、川沿いや海沿いの歴史的建造物があるエリアや、インドの宗教巡礼者の山間部への移動など、ユースケースの適合度について、連携して検証を進めている。

また、CO2排出に伴う空気汚染や都市渋滞などインドが抱える深刻な社会的課題について、スズキがインドで培ってきた日本に対する技術信頼や実績と空飛ぶクルマが目指すモビリティ革命で貢献するため、現地関係者との協議を進める構え。


ユースケースを検討している観光地 グジャラート州(Veena Nair / Moment Unreleased:ゲッティイメージズ提供)

(藤原秀行)※いずれもSkyDrive提供

テクノロジー/製品カテゴリの最新記事