軽油比でCO2排出9割減見込む、実用化へ有用性検証
名鉄運輸は11月10日、サントリーホールディングス(HD)と共同で、軽油の代替が可能な、生物(バイオ)由来の非可食油を原料に精製したリニューアブル燃料(再生可能資源由来の燃料)を使用したトラック輸送を11月1日に開始したと発表した。
期間は12月23日までの約1カ月半を予定している。両社は既存の車両や給油関連施設をそのまま使用できる上、石油由来の軽油を使用した際と比較してCO2排出量削減が期待できるリニューアブル燃料をトラック輸送に使い、有用性を検証、実用化を目指したい考え。
今回使用するリニューアブル燃料は廃食用油、廃動物油、植物油など大半が食品と競合しない非可食性。従来の石油由来の軽油と比べ、CO2排出量を約90%削減できると見込んでいる。
給油拠点は、伊藤忠エネクス販売店の佐藤石油店飛島トラックステーション(愛知県飛島村)を活用。愛知県下のサントリー配送センターから岐阜県下の得意先への配送を対象とし、トラック1台を運用する。
期間中を通して燃費の比較やトラック車両への影響の有無、日常点検として燃料キャップやホースからの燃料漏れの有無、軽油と比較して運転中のエンジンのかかり具合や走行中の馬力、異音の有無などをチェックする。
使用するトラック車両(プレスリリースより引用)
(藤原秀行)