日本で医療用途への活用を視野
「空飛ぶクルマ」関連のシステム開発などを手掛けるエアモビリティは6月16日、英国で空飛ぶクルマの機体開発などを手掛けるARCエアロシステムズと、同社の垂直離着陸型航空機(VTOL)「Pegasus P3」などに関し、日本やアジア太平洋地域への導入を進めるため、5月13日付でパートナーシップの覚書(MoU)を締結したと発表した。
Arc Aerosystems Pegasus P3
Arc Aerosystems Linx P9
ARCは複数の機体ラインアップを持ち、その中のPegasus P3は米連邦航空局(FAA)の認定を受けた初のヘリコプター以外のVTOL機で、エアモビリティは早期の市場展開が期待できると想定。性能的にも、他のeVTOLモデルに比べて、特に消費電力の低減、安全性の向上、メンテナンスコストの削減といった複数の利点を有しているため、ARCとの連携強化に踏み切った。
将来はPegasus P3を日本の緊急医療用途に活用・展開する可能性について、両社で検討を進める。
また、無人航空機「C-600」は欧州最大級の機体で、全幅8m超、最大積載量100kg、航続距離は最大400kmという。「C150」は最大積載量20kg、航続距離は最大400kmの性能を備えている。
ARC Aerosystems C600
(藤原秀行)※いずれもエアモビリティ提供