26年をめどに竣工・社会実装開始目指す
川崎汽船は11月28日、伊藤忠商事や日本シップヤード、三井E&Sマシナリー、NSユナイテッド海運の4社と共同で、日本海事協会(ClassNK)より、アンモニア燃料船(載貨重量トン20万t級大型ばら積み船の基本設計承認(Approval in Principle、AiP)を取得したと発表した。
AiPを取得したアンモニア燃料船は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「グリーンイノベーション基金事業/次世代船舶の開発/アンモニア燃料船の開発」に共同採択、「アンモニア燃料船開発と社会実装の一体型プロジェクト」の一環として、日本シップヤードで設計された。
現時点ではアンモニアを舶用燃料として利用するための国際規則が存在しておらず、本船の竣工に向け代替設計承認の取得を見据えている。今後、AiPを取得した基本設計をベースに本船開発を進め、2026年をめどに竣工・社会実装開始を目指す。
AiP授与式の様子。(左から)伊藤忠商事・都梅博之代表取締役専務執行役員、三井E&Sマシナリー・田中一郎社長、日本海事協会 ・菅勇人常務理事、日本シップヤード・檜垣清志副社長、川崎汽船・田口雅俊常務執行役員、NSユナイテッド海運・ 藤田 透取締役・常務執行役員
アンモニア燃料船イメージ図(いずれもプレスリリースより引用)
(藤原秀行)