川崎重工とアイディア、トラブル対応を一元管理する船舶の「カルテ機能」を共同開発

川崎重工とアイディア、トラブル対応を一元管理する船舶の「カルテ機能」を共同開発

〜トラブル解決に向けた関係者の連携を支え、迅速な解決と再発防止に貢献〜

川崎重工業は4月20日、海事産業向け情報システム「Aisea」(アイシア)を運営しているアイディアと、工務管理システム「Aisea Maintenance」(アイシア・メンテナンス)上で、船内で発生する機器やその他のトラブル対応履歴と関連する情報(データ含む)を一元管理する船舶の「カルテ機能」を共同で開発したと発表した。



船のトラブルを迅速に解決するために必要な情報や状況を、病院の「カルテ」のように整理・蓄積し、関係者が一元管理している情報を基に連携できるようにしている。

船舶管理はシステム化が進む一方、トラブル対応はメールを多用し、PC端末上の書面や表計算などのファイルを中心とした運用が残り、情報の分散による対応の遅れや漏れが生じやすく、判断経緯の情報共有が難しい状況にある。

両社は、この課題解決には記録の電子化に加え、関係者がトラブル情報を共有できる何らかの仕組みが重要と判断。機能の開発に踏み出した。


Aisea Maintenance カルテ機能の画面イメージ

新機能は各トラブルを1件ごとに「カルテ」として管理し、発生から対応完了までの情報を時系列に一元管理。トラブル対応の知見として蓄積したカルテを類似トラブル発生時の対応に活用できると想定している。

同一カルテ上で関係者がコミュニケーションを取り合えるようになり、案件ごとの状況を把握しながら連携を進められると見込む。情報分断されがちなメール中心の対応フローからカルテによる一元管理に置き換えることで、迅速なトラブル対応と処理漏れ防止を支援する。



アラームモニタリングシステム(AMS)などとの連携により、アラーム発生を起点としてカルテ作成・初期情報の取り込みをサポートする。

今後は機械学習(AI)や生成AIの活用も視野に入れ、トラブルの未然防止・予防保全の高度化に向けた取り組みも進めるとともに、Aisea上の各機能と連携させ、2026年度内の実用化を目指す。

(藤原秀行)※プレスリリースより引用

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