倉庫から人材、輸配送までマッチング
「ロジパレ」が切り拓く物流の新常識とは
パンデミックが長期間続くなか物流需要の増加やコスト増大化、過度な円安など社会環境が激しく変化している。人手不足や急激な物量増への対応コスト削減など事業者が取り組むべき課題は山積している。こうした課題をマッチングで解決しようと株式会社ロジテック(本社:東京都港区代表取締役 川村将臣)は物流総合マッチングプラットフォーム「ロジパレ」をリリースする。特徴や展望について代表取締役の川村氏に聞く。
ロジテック 川村将臣 代表取締役
物流のあらゆるリソースをシームレスでマッチング
――今回新しく立ち上げる「ロジパレ」について教えてください。
「ロジパレ」は作業人員や倉庫、輸配送などのリソースをマッチングする、物流総合マッチングプラットフォームです。運営元であるロジテックは、人材総合企業であるキャムコムグループをルーツに持つ物流企業。そんな私たちが提供するロジパレは、これまで蓄積した人材マネジメントのノウハウと物流の実績を掛け合わせることで誕生しました。ロジパレは自社のリソースに加え、これまで築いてきた豊富なパートナーのリソースも活用。作業人員派遣から倉庫や輸配送の手配、案件紹介までシームレスにマッチング。物流課題の最適化を実現します。
人材に強く豊富なパートナーを有するプラットフォーム
――ロジパレの強みはどういったところにあるのでしょうか。
ロジパレには大きく三つの強みがあります。
一つは人材確保に強いこと。私たちは物流業界初となる人材業界発の3PL事業者です。私たちは約十年、物流企業への人材派遣に取り組みました。波動による業務量の変動に対し、私たちは自動マッチングにより短納期大ロットオーダーでの人材確保に対応したのです。こうした知見を企業間マッチングに活かそうとロジパレのリリースに至りました。
二つ目は私たち自身も倉庫を保有し、作業履行すること。プラットフォームの多くは場の提供に留まり、作業履行まで対応しません。一方私たちは物流企業として倉庫を保有。流通加工作業にも対応します。ロジパレは「汗のかけるプラットフォーマー」なのです。
三つ目は企業間マッチングへの手数料が発生しないこと。従来のプラットフォームのような紹介手数料はありません。遊休活用のために値引きした際にその差額を手数料として徴収。これにより依頼主、請負者との三方良しのマッチングを実現します。
「ロジパレ」が提供するサービス
大量かつスピーディーな人材確保で案件履行を実現
――すでにマッチングによる事例があると伺いました。詳しく教えてください。
一つ目は商品セットアップ作業のご依頼。元請会社より急遽スポット案件の依頼があったものの、人材とスペース不足から断る予定でした。そこで私たちはパートナー倉庫紹介と作業会社を活用。さらに作業人員確保により案件を履行。2日間で5000セットを無事納品しました。
もう一つは大手ECサイト様で定期開催のセールによる荷量が、自社の倉庫だけで賄えないことが判明。そこで仕分け作業の人員を確保。当社倉庫の活用で案件を履行。2週間で125万件の商品を仕分けました。これ以降セール期に継続し受託しています。
事業者間の連携こそが業界変革への試金石になる
――今後の展望について教えてください。
物流需要が高まるなか、サプライヤー不足が問題視されています。しかし私たちは多発するミスマッチによる機会損失の方が、より深刻だと考えています。こうした状況に私たちは、まず荷主企業様と倉庫スペースとのマッチングを強化。その後運送企業や資材・マテハンなど対応範囲を拡大する予定です。倉庫会社や作業請負会社、運送会社などの連携で、これまでの常識を覆す新たな可能性を示したいと考えています。
――最後に読者に向けてメッセージをお願いします。
これから年末年始にかけて業務波動の激しい時期に突入します。物量増大や短納期、緊急案件などに対しロジパレでは安定履行を実現します。波動対応でお困りの際はお気軽にお問い合わせください。
お問い合わせ先
株式会社ロジテック
03-5795-1871
ltech@sougo-group.jp
https://logipalette.jp/
東京都港区高輪 四丁目23 番5 号
ロジパレ推進室 担当:杉浦