23年度以降の実用化目標
日本郵便とベンチャーキャピタルの日本郵政キャピタル、ACSLは12月6日、新たな物流専用の国産ドローンの仕様とデザインが決まったと発表した。
機体は「デザインで、人と未来を幸せにする。」を掲げるデザイナーのTakumiYAMAMOTO氏が担当。カーデザイナー、プロダクトデザインコンサルタントとして世界各国で培った知見を生かし、頼りになる未来の空のパートナーをイメージ。未来的でありながら親しみやすいデザインを考案した。
機体の特徴として、12月5日に解禁された、市街地上空で目視外飛行する「レベル4」での運用を前提に据え、搭載可能重量(ペイロード)を従来機体より増やして5kqとするほか、空力シミュレーションや風洞実験を通した空力最適化による高い飛行性能を備える。
機体上部からの配送物の収納や機体下部からの切り離しなど、機体の使用者とドローン物流利用者の双方の利便性向上を重視した搭載機構を採用する。
3社は郵便物の配達などへのドローン導入を目指しており、新機体は2023年度以降に実用化したい考え。
想定仕様
■全長:約1.5m×1.7m
■高さ:約0.5m
■最大離陸重量:24.9kg
■ペイロード:5kg
■最大飛行距離:約35km
※実用化の際にはスペックが変更となる可能性あり
(藤原秀行)※写真はいずれも日本郵便提供