エムエスビー、冷凍・冷蔵庫の温湿度監視システムに「湿度警報機能」を追加

エムエスビー、冷凍・冷蔵庫の温湿度監視システムに「湿度警報機能」を追加

飲食店以外の配送・倉庫業などにもアプローチ狙う

飲食業界にIoTサービスを提供するエムエスピー(東京都中野区)は12月22日、飲食店向け温湿度監視システムに「湿度警報機能」を新たに追加、飲食店以外のターゲットへ提供を開始したと発表した。


システム構成(エムエスビー提供)

同システムはどのメーカーの冷凍冷蔵庫も使用することが可能で、飲食店にとどまらずスーパーやコンビニエンスストアなどでの食品ロスを、365日24時間体制で防げるのが特徴。

国内の1年間の食品廃棄物は約2531万tに達し、対応が急務となっているのを考慮した。

センサーが365日24時間体制で稼働し、5分に1度データを送信。温度異常を感知したらメールで通知するため、迅速に修理等の対応が可能になり、無駄な食品ロスの発生を未然に防げると見込む。

さらに、温湿度管理資料を自動作成できるなど、昨年施行された改正食品衛生法で順守が義務付けられた「危険度分析による衛生管理(HACCP、ハサップ)」にも対応、現場の負担軽減につながると想定している。

無線センサーには、近距離無線通信規格「Zigbee(ジグビー)」を採用。面倒な配線は不要で、冷凍冷蔵庫のメーカーも問わない。Zigbeeは低コスト・低消費電力という点も大きな強みで、システム利用料など全て込みの、安心の定額制を設定できているという。

今後は配送業、倉庫業、研究室、病院に対しても営業を強化。冷凍・冷蔵庫の温度管理が必要な業種に対し、広くアプローチしていく構えだ。

(藤原秀行)

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