車両の軸重確認や危険挙動の発生もリアルタイムで確認可能に
ドイツの自動車部品大手ZFの日本法人ZF Japan(ゼット・エフ・ジャパン)とドコマップジャパンは1月16日、ZFグループが開発したテレマティクス装置「SCALAR EVO Pulse(スカラー エボ パルス)」と、ドコマップジャパンの車両動態管理サービス「DoCoMAP(ドコマップ)」の連携を2月に開始すると発表した。
ドコマップジャパンはかねてより要望が多かったトレーラの位置情報管理を行えるサービスを模索してきた。ZFグループの”SCALAR EVO Pulse”を利用したトレーラの動態管理ソリューションとの連携を、ドコマップジャパンから呼び掛けたことを契機に、2022年5月に取り組みを開始。同年9月には検証実験を実施し、サービス提供開始にこぎ着けた。
今回の連携では、端末を取り付けたトレーラから取得した位置情報データをドコマップジャパンのデータベースに送信し、「DoCoMAP」上でトレーラの位置情報をはじめ、車輪の軸重や危険挙動の発生など、様々な情報をリアルタイムで確認できるようになる。
車両の利用状況や稼働率、さらにトンキロ法を用いたCO2の排出量計算が可能となる。現在注目されているESGへの取り組みや、SDGsにも貢献できると見込む。
さらに、複数台のトレーラの走行軌跡を同時に確認することも可能で、中継輸送の運行スケジュールなどが組みやすくなるほか、運行時間の最適化にもつながるとみている。
連携のイメージ
(藤原秀行)※いずれもドコマップジャパン提供